建設キャリアアップシステム(CCUS)に関するお役立ち情報

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建設キャリアアップシステム 2023.12.11

建設キャリアアップシステム(CCUS)の料金やコストを抑えるポイントを解説

建設キャリアアップシステムの導入を検討する際、初期費用やランニングコストにどれくらいの料金がかかるのか分からずお悩みの方も少なくないでしょう。技能者や事業者には料金がかかるため、登録する前に内容をしっかりと理解する必要があります。

今回の記事では、建設キャリアアップシステム登録にかかる技能者の料金・事業者の料金や建設キャリアアップシステム運用にかかる料金など、各ステップごとに詳しく説明します。

また、今後建築現場で実際に運用するには、技能者の入場を照合するためのカードリーダーが必要です。新しい体制に必要な料金についても紹介します。

建設キャリアアップシステムの導入をご検討中で、システムへの登録や運用の料金が知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

▼建設キャリアアップシステム(CCUS)にかかる料金の概要▼

分類料金項目内容
建設キャリアアップの登録にかかる料金技能者登録料技能者の建設キャリアアップカード発行に必要な登録料金
2,500~4,900円
事業者登録料事業者が建設キャリアアップシステムを利用する際に必要な登録料金
無料~2,400,000円
建設キャリアアップの運用にかかる料金管理者ID利用料事業者が建設キャリアアップシステムにおいて事業者情報を管理するために必要となる管理者IDに対する利用料金
1IDあたり11,400円
現場利用料建設キャリアアップシステムにおいて現場・契約情報を登録した事業者に対し、当該現場における技能者就業履歴情報の登録回数に対する利用料金
1回あたり10円
カードリーダー導入費建設現場で入場する際に技能者の建設キャリアアップカードを照合するためのカードリーダー費用

※この記事は建設キャリアアップシステム公式サイトの建設キャリアアップシステムご利用方法・料金を参照して作成しています。

1.建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録にかかる料金

1.建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録にかかる料金

建設キャリアアップシステムは、技能者の保有資格・社会保険加入状況や現場の就業実績を登録し、技能者に対して公正な評価、工事の品質向上、現場の効率化などに繋げるシステムです。

建設キャリアアップシステムを導入するには、事前に技能者登録及び事業者登録の申請が必要です。

建設キャリアアップシステムの申請にかかる技能者登録料と、事業者登録料の料金について解説します。

1-1.技能者登録料

技能者登録料とは、技能者が建設キャリアアップシステムを利用するのに必要な建設キャリアアップカードを取得する費用です。技能者登録にかかる料金は以下のとおりです。

申請方法登録料金(税込)
インターネット簡略型2,500円
詳細型4,900円
認定登録機関詳細型4,900円
  • カード有効期間は約10年(カード発行日から9年経過後最初の誕生日まで)
  • 申請時60歳以上なら有効期限は同14年目の誕生日まで
  • 本人確認書類が未提出なら有効期限は同2年目の誕生日まで
  • カードの紛失・破損・書換は、再発行料1,000円。

建設キャリアアップシステム技能者登録の申請方法には、「①インターネット申請」「②認定登録機関申請」の2種類があります。

①インターネット申請の場合は、建設キャリアアップシステム公式サイトの技能者登録ページから、技能者が直接必要事項を入力して申請する方法です。登録料金は簡易型2,500円・詳細型4,900円が求められます。

②認定登録機関申請の場合は登録申請書を手書きで記入して、一般財団法人建設業振興基金が認定する登録機関の窓口に提出して申請する方法です。登録料金は詳細型のみで4,900円が求められます。

建設キャリアアップシステム技能者登録のインターネット申請のみ、簡略型と詳細型のどちらかを選択できます。

簡略型とは「本人情報(職種や経験を含む)」「所属事業者情報」「社会保険情報(建退共、中退共など)」を登録したものです。詳細型とは、簡略型に「保有資格情報」「健康診断受診歴」などを追加した仕組みを指します。

必要に応じてどちらかを選択できますが、技能者の能力評価制度(レベル判定)を利用する場合は詳細型の登録が必要です。

建設キャリアアップシステム技能者登録料金の支払いについては、登録の申請時にクレジットカードまたは払込票で入金します。

→技能者登録のインターネット申請

→認定登録機関

1-2.事業者登録料

事業者登録料とは、事業者が建設キャリアアップシステムを利用するのに必要な登録費用です。事業者登録料は事業者の資本金ごとに登録料金が決められており、具体的な料金は以下のとおりです。

事業者の資本金登録料金(税込)
500万円未満6,000円
500万円以上1,000万円未満12,000円
1,000万円以上2,000万円未満24,000円
2,000万円以上5,000万円未満48,000円
5,000万円以上1億円未満60,000円
1億円以上3億円未満120,000円
3億円以上10億円未満240,000円
10億円以上50億円未満480,000円
50億円以上100億円未満600,000円
100億円以上500億円未満1,200,000円
500億円以上2,400,000円
  • 一人親方は事業者登録料が無料
  • 個人事業主は6,000円
  • 登録の有効期限は5年(登録が完了した日から5年後の登録月末まで)

建設キャリアアップシステムへ事業者登録する申請方法は、技能者登録と同様にインターネット申請と認定登録機関申請のどちらかで申請できます。

建設キャリアアップシステム事業者登録料金の支払いは、申請完了後にCCUSより請求メールが届いてからクレジットカード・銀行振込・払込票いずれかで入金します。

→事業者登録のインターネット申請

→認定登録機関

2.建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用にかかる料金

2.建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用にかかる料金

建設キャリアアップシステムの運用には、現場管理に必要な「管理者IDの利用料」技能者の履修登録に対する「現場利用料」が必要です。

ここでは、建設キャリアアップシステムの運用にかかる各利用料と、建設現場の入場で「建設キャリアアップカード」を照合するためのカードリーダー費用についても解説します。

2-1.管理者ID利用料

管理者ID利用料とは、建設キャリアアップシステムにおいて、事業者情報や現場情報の管理に必要な管理者IDの利用料金です。具体的な料金は以下のとおりです。

管理者ID利用料金(税込)
1IDあたり11,400円
  • 一人親方の管理者ID利用料は2,400円
  • 上記利用料は取得・更新から1年間の料金で、毎年更新が必要
  • 管理者ID利用料は途中で解約しても返金はされない
  • 現場登録者として登録されたIDは管理者ID利用料が必要ない

建設キャリアアップシステム管理者IDを取得すれば、「事業者情報の管理」「現場の登録」「技能者情報の閲覧、帳簿出力」が可能となります。

建設キャリアアップシステム管理者ID利用料金の支払いは、ID取得登録月の翌月に送付される請求書をもとに、銀行(三井住友)へ手数料自己負担で振込みます。

2-2.現場利用料

現場利用料とは、建設キャリアアップシステムで現場・契約情報を登録した事業者に対し、当該現場における技能者就業履歴情報の登録回数に対する利用料金です。

内容利用料金(税込)
1人日・現場あたり10円
  • 同一現場で午前と午後2回入場した場合は1人日・1現場として10円
  • 午前と午後で別現場に入場した場合は1人日・2現場として20円

現場利用料の例として、10人の技能者が30日就業した場合の料金は「10人×30日×10円=3,000円」が必要です。

建設キャリアアップシステム現場利用料金の支払いは、履歴情報登録月の翌月に送付される請求書をもとに、銀行(三井住友)へ手数料自己負担で振込みます。

管理者ID利用料との合算請求ですが、一定額(1,500円)に満たない場合は請求が繰り越され、最大6ヶ月後まで持ち越されます。

2-3.カードリーダーの導入費

建設キャリアアップシステムを利用するには、小規模・大規模問わず、建築現場に技能者の建設キャリアアップカードを照合できるカードリーダーが必要です。

建設キャリアアップシステムのカードリーダーには、「①LTE通信機能を搭載した専用カードリーダー」「②パソコンとパソコン用カードリーダー及びインターネット接続環境を用意して専用アプリで運用する」の2種類の方式があります。

①LTE通信機能搭載の専用カードリーダー方式は面倒な設定作業無しで、電源コンセントに挿すだけで利用可能となっており、手軽に運用できるのがメリットです。料金は初期費や通信費を含んで1台あたり月額10,000円前後となっています。

②専用アプリ方式はパソコンとパソコン用カードリーダーを用意し、専用の就業履歴蓄積アプリ「建レコ」をインストール・各種設定を行うことにより運用できます。料金として専用アプリは無償ですが、上記機器代及びインターネット回線の使用料がかかります。

3.運用コストを抑えるにはカードリーダーの選び方が重要

3.運用コストを抑えるにはカードリーダーの選び方が重要

建設キャリアアップシステムを利用するためのカードリーダーには、2種類の方式があります。そのため、現場の運用方法に合ったカードリーダーを選ぶことが重要です。

カードリーダーにすべての機能が搭載された月額タイプ(専用カードリーダー)は電源を入れるだけで運用を開始できるため、ソフトのインストールや初期設定の手間がかかりません。

また、イニシャル費がかからない点など、運用期間や使用する台数によって、専用カードリーダーなら非常にリーズナブルな料金で運用できます。

一方、パソコンに専用アプリをインストールするタイプは、初期投資としてパソコン・パソコン用カードリーダなどの本体費用や、ソフトをインストール・設定をする人件費などが必要です。

また、カードリーダーを設置する建築現場にインターネット環境がない場合は新たにインターネット回線を契約する必要があり、月額料金もかかります。

事業規模や現場の環境に応じて、「通信機能搭載の専用カードリーダー」「パソコン+カードリーダー+アプリ」を選んで運用コストを抑えるのをおすすめします。

4.まとめ

建設キャリアアップシステムの料金には、「技能者登録料」「事業者登録料」の登録時にかかる料金と「管理者ID利用料」「現場利用料」の運用時にかかる料金があります。

そのほかに、建築現場で技能者が建設キャリアアップカードを照合するためのカードリーダーの料金も必要です。

「カードリーダーにすべての機能が搭載された月額タイプ」と「パソコンに専用アプリをインストールするタイプ」の2種類があり、運用期間やカードリーダーの台数などから全体のコストを考えて、どちらかを選ぶ必要があります。

今回は建設キャリアアップシステムの料金を中心に解説しましたが、カードリーダーを選択するときは「簡単に導入」できて、「直ぐに運用開始」できることも重要なポイントです。

もし建設キャリアアップシステムの登録に合わせて、現場でのシステム運用もお考えの場合は、アートサービスのカードリーダー「Easy Pass」をご検討ください。必要な機能をすべて搭載した月額タイプのカードリーダーで、電源を入れるだけで即日利用が可能です。

使いやすいカードリーダーをお探しの方は、ぜひ「Easy Pass」のご利用をご検討ください。

→Easy Passについて

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