建設キャリアアップシステム(CCUS)に関するお役立ち情報
Tips
建設キャリアアップシステム(CCUS)に関するお役立ち情報
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建設キャリアアップシステムの導入を検討する際、初期費用やランニングコストにどれくらいの料金がかかるのか分からずお悩みの方も少なくないでしょう。技能者や事業者には料金がかかるため、登録する前に内容をしっかりと理解する必要があります。
今回の記事では、建設キャリアアップシステム登録にかかる技能者の料金・事業者の料金や建設キャリアアップシステム運用にかかる料金など、各ステップごとに詳しく説明します。
また、今後建築現場で実際に運用するには、技能者の入場を照合するためのカードリーダーが必要です。新しい体制に必要な料金についても紹介します。
建設キャリアアップシステムの導入をご検討中で、システムへの登録や運用の料金が知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
▼建設キャリアアップシステム(CCUS)にかかる料金の概要▼
分類 | 料金項目 | 内容 |
---|---|---|
建設キャリアアップの登録にかかる料金 | 技能者登録料 | 技能者の建設キャリアアップカード発行に必要な登録料金 2,500~4,900円 |
事業者登録料 | 事業者が建設キャリアアップシステムを利用する際に必要な登録料金 無料~2,400,000円 | |
建設キャリアアップの運用にかかる料金 | 管理者ID利用料 | 事業者が建設キャリアアップシステムにおいて事業者情報を管理するために必要となる管理者IDに対する利用料金 1IDあたり11,400円 |
現場利用料 | 建設キャリアアップシステムにおいて現場・契約情報を登録した事業者に対し、当該現場における技能者就業履歴情報の登録回数に対する利用料金 1回あたり10円 | |
カードリーダー導入費 | 建設現場で入場する際に技能者の建設キャリアアップカードを照合するためのカードリーダー費用 |
※この記事は建設キャリアアップシステム公式サイトの建設キャリアアップシステムご利用方法・料金を参照して作成しています。
建設キャリアアップシステムは、技能者の保有資格・社会保険加入状況や現場の就業実績を登録し、技能者に対して公正な評価、工事の品質向上、現場の効率化などに繋げるシステムです。
建設キャリアアップシステムを導入するには、事前に技能者登録及び事業者登録の申請が必要です。
建設キャリアアップシステムの申請にかかる技能者登録料と、事業者登録料の料金について解説します。
技能者登録料とは、技能者が建設キャリアアップシステムを利用するのに必要な建設キャリアアップカードを取得する費用です。技能者登録にかかる料金は以下のとおりです。
申請方法 | 登録料金(税込) | |
---|---|---|
インターネット | 簡略型 | 2,500円 |
詳細型 | 4,900円 | |
認定登録機関 | 詳細型 | 4,900円 |
建設キャリアアップシステム技能者登録の申請方法には、「①インターネット申請」「②認定登録機関申請」の2種類があります。
①インターネット申請の場合は、建設キャリアアップシステム公式サイトの技能者登録ページから、技能者が直接必要事項を入力して申請する方法です。登録料金は簡易型2,500円・詳細型4,900円が求められます。
②認定登録機関申請の場合は登録申請書を手書きで記入して、一般財団法人建設業振興基金が認定する登録機関の窓口に提出して申請する方法です。登録料金は詳細型のみで4,900円が求められます。
建設キャリアアップシステム技能者登録のインターネット申請のみ、簡略型と詳細型のどちらかを選択できます。
簡略型とは「本人情報(職種や経験を含む)」「所属事業者情報」「社会保険情報(建退共、中退共など)」を登録したものです。詳細型とは、簡略型に「保有資格情報」「健康診断受診歴」などを追加した仕組みを指します。
必要に応じてどちらかを選択できますが、技能者の能力評価制度(レベル判定)を利用する場合は詳細型の登録が必要です。
建設キャリアアップシステム技能者登録料金の支払いについては、登録の申請時にクレジットカードまたは払込票で入金します。
事業者登録料とは、事業者が建設キャリアアップシステムを利用するのに必要な登録費用です。事業者登録料は事業者の資本金ごとに登録料金が決められており、具体的な料金は以下のとおりです。
事業者の資本金 | 登録料金(税込) |
---|---|
500万円未満 | 6,000円 |
500万円以上1,000万円未満 | 12,000円 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 24,000円 |
2,000万円以上5,000万円未満 | 48,000円 |
5,000万円以上1億円未満 | 60,000円 |
1億円以上3億円未満 | 120,000円 |
3億円以上10億円未満 | 240,000円 |
10億円以上50億円未満 | 480,000円 |
50億円以上100億円未満 | 600,000円 |
100億円以上500億円未満 | 1,200,000円 |
500億円以上 | 2,400,000円 |
建設キャリアアップシステムへ事業者登録する申請方法は、技能者登録と同様にインターネット申請と認定登録機関申請のどちらかで申請できます。
建設キャリアアップシステム事業者登録料金の支払いは、申請完了後にCCUSより請求メールが届いてからクレジットカード・銀行振込・払込票いずれかで入金します。
建設キャリアアップシステムの運用には、現場管理に必要な「管理者IDの利用料」技能者の履修登録に対する「現場利用料」が必要です。
ここでは、建設キャリアアップシステムの運用にかかる各利用料と、建設現場の入場で「建設キャリアアップカード」を照合するためのカードリーダー費用についても解説します。
管理者ID利用料とは、建設キャリアアップシステムにおいて、事業者情報や現場情報の管理に必要な管理者IDの利用料金です。具体的な料金は以下のとおりです。
管理者ID | 利用料金(税込) |
---|---|
1IDあたり | 11,400円 |
建設キャリアアップシステム管理者IDを取得すれば、「事業者情報の管理」「現場の登録」「技能者情報の閲覧、帳簿出力」が可能となります。
建設キャリアアップシステム管理者ID利用料金の支払いは、ID取得登録月の翌月に送付される請求書をもとに、銀行(三井住友)へ手数料自己負担で振込みます。
現場利用料とは、建設キャリアアップシステムで現場・契約情報を登録した事業者に対し、当該現場における技能者就業履歴情報の登録回数に対する利用料金です。
内容 | 利用料金(税込) |
---|---|
1人日・現場あたり | 10円 |
現場利用料の例として、10人の技能者が30日就業した場合の料金は「10人×30日×10円=3,000円」が必要です。
建設キャリアアップシステム現場利用料金の支払いは、履歴情報登録月の翌月に送付される請求書をもとに、銀行(三井住友)へ手数料自己負担で振込みます。
管理者ID利用料との合算請求ですが、一定額(1,500円)に満たない場合は請求が繰り越され、最大6ヶ月後まで持ち越されます。
建設キャリアアップシステムを利用するには、小規模・大規模問わず、建築現場に技能者の建設キャリアアップカードを照合できるカードリーダーが必要です。
建設キャリアアップシステムのカードリーダーには、「①LTE通信機能を搭載した専用カードリーダー」「②パソコンとパソコン用カードリーダー及びインターネット接続環境を用意して専用アプリで運用する」の2種類の方式があります。
①LTE通信機能搭載の専用カードリーダー方式は面倒な設定作業無しで、電源コンセントに挿すだけで利用可能となっており、手軽に運用できるのがメリットです。料金は初期費や通信費を含んで1台あたり月額10,000円前後となっています。
②専用アプリ方式はパソコンとパソコン用カードリーダーを用意し、専用の就業履歴蓄積アプリ「建レコ」をインストール・各種設定を行うことにより運用できます。料金として専用アプリは無償ですが、上記機器代及びインターネット回線の使用料がかかります。
建設キャリアアップシステムを利用するためのカードリーダーには、2種類の方式があります。そのため、現場の運用方法に合ったカードリーダーを選ぶことが重要です。
カードリーダーにすべての機能が搭載された月額タイプ(専用カードリーダー)は電源を入れるだけで運用を開始できるため、ソフトのインストールや初期設定の手間がかかりません。
また、イニシャル費がかからない点など、運用期間や使用する台数によって、専用カードリーダーなら非常にリーズナブルな料金で運用できます。
一方、パソコンに専用アプリをインストールするタイプは、初期投資としてパソコン・パソコン用カードリーダなどの本体費用や、ソフトをインストール・設定をする人件費などが必要です。
また、カードリーダーを設置する建築現場にインターネット環境がない場合は新たにインターネット回線を契約する必要があり、月額料金もかかります。
事業規模や現場の環境に応じて、「通信機能搭載の専用カードリーダー」「パソコン+カードリーダー+アプリ」を選んで運用コストを抑えるのをおすすめします。
建設キャリアアップシステムの料金には、「技能者登録料」「事業者登録料」の登録時にかかる料金と「管理者ID利用料」「現場利用料」の運用時にかかる料金があります。
そのほかに、建築現場で技能者が建設キャリアアップカードを照合するためのカードリーダーの料金も必要です。
「カードリーダーにすべての機能が搭載された月額タイプ」と「パソコンに専用アプリをインストールするタイプ」の2種類があり、運用期間やカードリーダーの台数などから全体のコストを考えて、どちらかを選ぶ必要があります。
今回は建設キャリアアップシステムの料金を中心に解説しましたが、カードリーダーを選択するときは「簡単に導入」できて、「直ぐに運用開始」できることも重要なポイントです。
もし建設キャリアアップシステムの登録に合わせて、現場でのシステム運用もお考えの場合は、アートサービスのカードリーダー「Easy Pass」をご検討ください。必要な機能をすべて搭載した月額タイプのカードリーダーで、電源を入れるだけで即日利用が可能です。
使いやすいカードリーダーをお探しの方は、ぜひ「Easy Pass」のご利用をご検討ください。