建設キャリアアップシステム（CCUS）の会社変更の方法を解説

建設キャリアアップシステム（CCUS）の継続的な運用には、「技能者の転職」「事業者の住所変更」「代表者変更」などさまざまな環境の変化が発生します。

建設キャリアアップシステムの登録情報に変更がある場合は、登録情報の変更手続きを行わなければなりません。

この記事では、建設キャリアアップシステムの会社変更を行うべきタイミングや、変更が必要な場合の登録情報を変更する手順はどうすればよいのか、事業者登録情報および技能者登録情報の変更方法について解説します。

また、さまざまな現場で建設キャリアアップシステム運用にあたり、カードを読み取るICカードリーダーが必要です。ICカードリーダーは建設現場の環境に合わせて選択する必要があります。

どんな環境でも手軽に設置可能で、電源を入れるだけで運用を開始できる、便利なICカードリーダーもありますので、ぜひ最後までお読みください。

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▼このコラムを読んでもらいたい方

• 建設・建築業界でCCUSを運用中の方
• 職場を変えてCCUSの登録情報を変更したい方
• 建設キャリアアップシステムの会社情報を変更したい方

▼このコラムを読んで得られる情報

• 【技能者向け】建設キャリアアップシステムの会社情報を変更する方法
• 【事業者向け】建設キャリアアップシステムの会社情報を変更する方法

1.建設キャリアアップシステム（CCUS）での会社変更を行うべきタイミング

会社の代表者名や所在地が変更になった時や、技能者が所属する会社が変更になった時など、「事業者登録情報」および「技能者登録情報」の内容に変更が生じた場合は、建設キャリアアップシステムの変更手続きが必要です。

建設キャリアアップシステム（CCUS）にログインして変更手続きを行う際、証明書類として「事業者確認書類」「社会保険加入証明書類」​​などの添付が求められます。また、建設業の許可を取得している事業者は別途、建設業許可を取得した窓口での変更手続きが必要となります。

ここでは、建設キャリアアップシステム（CCUS）で会社変更を行うべきタイミングについて詳しく解説します。

1-1.会社の代表者名や所在地が変更になった時

建設キャリアアップシステム（CCUS）の事業者登録における情報のうち、会社の代表者名や所在地が変更になると更新手続きが必要です。変更が必要となる主な情報は下記のとおりです。

• 会社名・会社所在地・資本金・代表者名に変更があった場合
• 健康保険・年金保険・雇用保険に変更があった場合
• 退職金制度に変更があった場合
• 建設キャリアアップシステム登録後に新規で建設業許可を取得した場合
• 建設キャリアアップシステム登録後に個人事業主から法人化した場合

事業者登録の変更は、建設キャリアアップシステム公式にログインして、「変更内容の入力」→「変更の申請」から証明書類を添付すると手順は完了です。

ただし、建設業の許可を取得している事業者は、建設業許可を取得した窓口に「建設業許可業者情報」の変更届を提出する必要があります。国土交通省の「建設業許可業者情報」システムから自動的に建設キャリアアップシステムに引用されているため、会社変更には上記の手続きが必要です。

1-2.技能者が転職・退職した時

建設キャリアアップシステム（CCUS）の技能者登録における情報のうち、転職・転職などで情報が変更になると更新手続きが必要です。変更が必要となる主な情報は下記のとおりです。

• 氏名に変更があった場合
• 住所に変更があった場合
• 電話番号・メールアドレスに変更があった場合
• 所属事業者に変更があった場合
• 職種に変更があった場合
• 資格を取得した場合
• 健康保険・年金保険・雇用保険に変更があった場合
• 退職金制度に変更があった場合

技能者登録の変更は、建設キャッリアアップシステム公式にログインして、「変更内容の入力」→「変更の申請」から証明書類を添付すると手順は完了です。

2.【事業者登録情報】建設キャリアアップシステム(CCUS)の会社変更の方法

建設キャリアアップシステム（CCUS）の「事業者登録情報」変更には、建設業許可の有無によって、事業者ごとに変更手順が異なります。

• 建設業の許可を取得していない事業者
  →建設キャリアアップシステムにログインして、変更内容を入力・申請する必要アリ

• 建設業許可を取得している事業者
  →建設業の許可を取得した窓口に変更届を提出する必要がある。建設キャリアアップシステムへ変更申請は必要ナシ

ここでは、建設キャリアアップシステムの会社変更に関する方法について、各事業者別に手順を解説します。

2-1.一般的な事業者情報の変更手順

建設業の許可を取得していない事業者が建設キャリアアップシステムの「事業者登録情報」を変更する手順は以下のとおりです。

• 事業者IDとパスワードで建設キャリアアップシステムにログインする
• 画面左のメニューから「820_変更」→「10_変更申請」をクリックする
• 画面右の「鉛筆マーク」をクリックして変更可能状態にする
• 「事業者名」「健康保険」「退職金制度」など変更が必要な項目を修正する
• すべての変更が終了したら「内容確認」をクリックして変更の内容を確認する
• 問題なければ「申請」をクリックする
• 「よろしいですか」のポップアップ表示で「はい」をクリックする

以上で、建設業の許可を取得していない一般的な事業者情報の変更申請手順は完了です。審査完了後、「事業者情報変更申請の完了のお知らせ」のメールが届き変更完了が通知されます。

2-2.建設業許可情報を「有」で登録している場合の手順

建設業の許可を取得している事業者は、建設キャリアアップシステムで事業者など会社情報の変更はできません。建築業の許可を取得した各自治体や地方設備局に「建築業許可の変更届」を提出して変更します。手順は以下のとおりです。

• 各自治体や各地方整備局のホームページで「変更届」の様式をダウンロードする
• 記入例を参考に必要事項を記入する
• 作成した書類は、建設業許可を受けた自治体や地方整備局へ持参するか郵送する

以上で、建設業の許可を取得している事業者の変更申請手順は完了です。建設キャリアアップシステムの事業者情報は、建築業許可変更の届出が受理されてから1〜2ヶ月後、自動的に変更内容が反映されます。

3.【技能者登録情報】建設キャリアアップシステム(CCUS)の会社変更の方法

建設キャリアアップシステム（CCUS）で「技能者登録情報」を変更する方法は、「技能者自身が建設キャリアアップシステムにログインして、変更内容を入力して申請する方法」「事業者が代行で変更内容を入力して申請する方法」があります。

ここでは、「技能者自身で会社変更を行う手順」と、「事業者が代行して会社変更を行う手順」について解説します。

3-1.技能者自身で会社変更を行う手順

技能者自身で建設キャリアアップシステムの「技能者登録情報」を変更する手順は以下のとおりです。

• 技能者IDとパスワードで建設キャリアアップシステムにログインする
• 画面左のメニューから「350_変更」→「10_変更申請」をクリックする
• 画面右の「鉛筆マーク」をクリックして変更可能状態にする
• 「本人情報」「所属事業者情報」「社会保険情報」など変更が必要な項目を修正する
• すべての変更が完了したら「内容確認」をクリックして変更の内容を確認する
• 問題なければ「申請」をクリックする
• 「よろしいですか」のポップアップ表示で「はい」をクリックする

以上で、技能者自身で建設キャリアアップシステムの会社情報等を変更する申請手順は完了です。審査完了後、「技能者情報変更申請の完了のお知らせ」のメールが届き変更完了が通知されます。

3-2.事業者が代行する場合の手順​​

事業者が代行で建設キャリアアップシステムの「技能者登録情報」を変更する手順は以下のとおりです。

• 代行先の事業者はIDとパスワードで建設キャリアアップシステムにログインする
• 画面左のメニューから「710_代行申請」をクリックする
• 画面左のメニューから「30_技能者の変更代行申請同意依頼」をクリックする
• 画面右の「代行同意登録」をクリックする
• 画面上の「技能者ID」欄に技能者IDを入力し、「検索」をクリックする
• 画面中の「代行申請依頼内容」から変更したい内容にレ点チェックを入れる
• 画面下の「要請」をクリックする
• 確認は「はい」をクリック→情報登録は「はい」をクリックで代行同意依頼が作成される
• ここで、代行元技能者が建設キャリアアップシステムにログインして代行同意依頼の「同意」をクリックする
• 再度、代行先の事業者が「710_代行申請」→「31_技能者の変更代行」をクリックする
• 画面上の「技能者ID」欄に技能者IDを入力し、「検索」をクリックする
• 変更したい箇所の「鉛筆マーク」をクリックして変更可能状態にする
• 変更が必要な項目を修正する
• すべての変更が完了したら「内容確認」をクリックして変更の内容を確認する
• 問題なければ「申請」をクリックする
• 「よろしいですか」のポップアップ表示で「はい」をクリックする

以上で、事業者が代行して技能者の建設キャリアアップシステムにおける会社情報等を変更する手順は完了です。審査完了後、「技能者情報変更申請の完了のお知らせ」のメールが届き変更完了が通知されます。

4.まとめ

建設キャリアアップシステムの会社情報等が変更になる場合は、「事業者」「技能者」のどちらも申請手続きを行う必要があります。「技能者登録情報」を変更する場合は、「技能者自身」と「事業者の代行」の2つから申請方法を選べます。

ただし、「事業者登録情報」を変更する場合は「建設業の許可を取得している・していない」で申請手順が異なるためご注意ください。

なお、建設キャリアアップシステムの継続的な運用には、建設現場の環境に合わせたICカードリーダーが必要です。その際は月額方式のICカードリーダー「EasyPass」のご利用をご検討ください。設置して電源を入れるだけで、簡単に運用を開始できます。新たな建設現場でICカードリーダーをお探しの方は、ぜひご検討ください。

→Easy Passについて